足のむくみ対策 − むくみにくい生活習慣を考える
むくみの原因は、年齢、体格、生活習慣、職業などさまざまな要因が絡んでいます。その中でも「足のむくみ」は、症状の程度の違いはあっても多くの方が経験し悩んでいる方もいると思います。
足はとにかくむくみやすい!
むくみの起きやすい部位でもお話した通り、足(脚部)はとりわけむくみやすい場所です。重力の影響でどうしても足に血液が溜まりやすいという人体構造上の問題もありますが、特に女性は男性に比較して、筋肉量の差やホルモンの影響等、いろいろな要因で足のむくみが出やすいということがいえます。
普段の生活の中で、足のむくみが起きやすい要因を性別、年齢の差や病気の有無を除いて考えた場合、
長時間同じ姿勢をしている
運動不足
この2点が主な原因として上げられます。
立ちっぱなし、座りっぱなし=筋ポンプ作用が働かない
店員さんや美容師さん、調理師さんや看護師さんなど、ほとんど立ったままの仕事は、程度の差はあれ足のむくみで悩んでいる方は実に多いです。逆に事務仕事、パソコン業務などで長時間イスに座ったままの仕事の方の多くが足のむくみを訴えます。
いずれの場合も、その原因は足の血液が心臓に戻りにくくなり、血液が足にうっ滞しているからです。足を動かさずにじっとしていると、血液を心臓に戻す筋ポンプ作用が働きません。すると、さらに足に血液が溜まりむくみが強くなってしまいます。
このような場合は、時々足を動かしたり、足のふくらはぎをマッサージしたりしてうっ滞した足の血液を心臓に戻すようにしましょう。また、足を圧迫する弾性ストッキンッグを履くことでも足のうっ血を予防し、むくみ解消に役立ちます。※参考ページ→着圧・弾性ストッキング、ソックスの足のむくみ予防効果−医療用がおすすめです!
運動不足・ダイエット=筋肉が弱ってもむくみやすくなる
運動不足や過度なダイエットにより足の筋肉が弱ると、筋ポンプ作用の効率が悪くなるため足の血液が心臓へ戻らなくなります。また運動をしない(足を動かさない)ということも、筋ポンプ作用が十分に働かないため同じように足のうっ血が起こりやすくなります。
筋肉の弱い人はどうすれば?
スポーツ選手など筋肉の発達している方の場合、少し運動をしただけでも効率よく足の血液を心臓に戻してくれますが、高齢者や女性、痩せた方など筋肉の弱い方が同じように運動をしたとしても、残念ながらむくみ解消効果は低くなります。
対策として、足のふくらはぎのマッサージや足を適度に締め付けてくれる弾性ストッキンッグの使用などがおすすめです。
足のむくみ対策=ふくらはぎの筋肉を鍛える!
筋ポンプ作用に一番重要な筋肉は「ふくらはぎの筋肉」です。普段の生活の中で足の筋肉を鍛えておくことで足のうっ血が起こりにくくなり、むくみも起きにくくなります。
まずは歩くこと!
ふくらはぎを鍛えるといっても、ジムなどで筋肉トレーニングをする必要はありません。普段の生活の中で積極的に歩くことや、エレベーターを使わずに階段を使うなど、少しのことでふくらはぎの筋肉は強くなります。また、歩くと言ってもだらだら歩くのではなく、キビキビと歩きましょう。足の筋肉をしっかり動かすことが大切です。