飲酒でむくむのは「抗利尿ホルモンの抑制」と「血管透過性」の亢進が原因
飲酒をするとトイレが近くなるのはご存知と思います。これは摂取したアルコールが、排尿を抑えている「抗利尿ホルモン」の働きを抑えてしまうためです。そして尿が出ることでからだは脱水状態になります。
血管内の水分が少なくなくなると、からだは「脱水状態」と感知して喉が渇きます。そうすると、水分を摂るか、またはビールなどのアルコールをガブガブ飲む・・・これが結果的に水分の過剰摂取となりむくんでしまうことになります。
では?排尿量とアルコール摂取量がイコールもしくは、排尿が多ければむくみは出ないのでは?と思われますがそのような単純な話ではないようです。
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アルコールで血管外に水が出てくる?
アルコールを摂取すると血管が膨張します。すると動脈側の毛細血管の「血管透過性」が亢進され血管壁が水分を通しやすくなります。動脈の血管壁には微小な穴が開いていて、そこから水分がどんどん出てくるようになります。これがむくみを起こす大きな原因となります。
アルコールを飲んで、尿を出して、また水を飲む=むくみ誘発の悪循環
アルコールによる抗利尿ホルモンの抑制で尿がたくさん出ると、喉がかわきますので必然的に水を飲むことになります。さらにアルコールの影響で、血管透過性が亢進され水がどんどんと血管外に出てきます。すると血管内の水分量が不足して脱水状態となりのどが渇くので、また水を飲む・・・
いわゆるこの繰り返しになってしまうのです。むくみ予防、解消には、できればアルコールの量は控えたほうが良いのは確かです。